価格はもちろん、サービス、補償面でも信頼できる引越業者はどこ?
大手、中堅、小規模の引越し業者の中から選りすぐりの30社を
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今回の急な転勤ほど、焦った経験はありません。転勤辞令を受け取ったのが2月、4月には台東区から名古屋に移り、勤務を開始していなければならなくなってしまったのです。何が一番問題なのかというと、引っ越しにまつわるあらゆる煩雑な作業を1ヶ月強で行わなければならないことと、繁忙期に入る引っ越し業者が、単身の引っ越しを引き受けてくれるかどうか…不安とプレッシャーで押しつぶされそうな気持ちになりました。実際、依頼の電話をしても、トラックの空きが出るかどうかギリギリまで分からないため、見積もりさえ出せないと言われたり、見積もりに来てもらえても、あり得ないくらい高い金額を提示されたりと、現実は厳しかったです。宅急便で荷物を送ることも考えましたが、趣味の楽器や大切なコレクションなどは、やはりプロの手で大切に運んでもらいたいと思いました。結局、ある業者さんと交渉をして、台東区からの帰り荷便に一緒に乗せてもらうという方法を取りました。
帰り荷便というのは、目的地まで荷物を運んで空になった状態のトラックが帰路につくついでに、荷物を運んでもらうというものです。私の場合は、名古屋から東京に来たトラックに寄ってもらい、名古屋に帰る前に私の荷物を運んでもらうということになります。リスクが高いですが、私の状況から、この方法がベストでした。リスクというのは、まず、前の人の引っ越し状況によるため、時間指定ができないことです。何時に到着するのか全く予測ができないため、一日拘束されることになります。また、帰り荷便があることはレアケースなため、ゴーサインをもらったのは引っ越し予定の一週間前でした。要するに、かなりギャンブル的な引っ越しスケジュールを私は組んだわけです。その代わり、引っ越し料金自体はとても安く上がったので、そこは大きなメリットでした。浮いた費用の分で、新天地での生活に必要なものを買い揃えることも出来たのもよかったです。
一つの引っ越しを終えた作業スタッフさんが来るため、疲れているだろうなと想像していました。しかし、意外にも親切に対応してもらえて、そこはさすがプロだなと言わざるを得ません。当日は、引っ越し繁忙期で高速道路が混んでいたのと、前の人の引っ越し作業が長引いたため、予定時刻よりも大幅に遅れての到着となりました。その間、作業や運転があるにも関わらず頻繁に携帯に、進捗状況の連絡をしてくれました。到着してから特にコレクション関連の梱包に自信がないことを話したら、その場で丁寧に梱包し直してくれました。しかも、前の作業の際の梱包材が大量にあるから、ということで無料にしていただいたので大変感謝しております。また、今回のような状況にも関わらず、お断り見積もりを出したりせずに、期日までに現実的な料金で引っ越しができるようにと、様々な提案をしてくれた窓口の方にも感謝しています。結果的には満足のいく引っ越しになってよかったです。